合格のために「やってはいけないこと」

伊藤
敏雄)

夫婦喧嘩は受験の妨げ

□家庭でよく夫婦げんかや口論をする

□時間にルーズであったり、約束を守らない

□テストの点の悪さなど子どものアラ探しをする

□「○○じゃなくて××でしょ!」など声を荒げる

□外食することが多い

□自分の価値観を子どもに押しつける

□ほめることが少なく、くどくど叱る

□「勉強しなさい」が口癖

□テレビでバラエティ番組をよく見る

□お金や物でつって、勉強させようとする

以上、3個以上当てはまる方は要注意です。

夫婦の仲の良さは、子どものこころの発達にとっても、学習面にとってもとても大切。
学習塾に通っている生徒の中に、
「家だと兄弟喧嘩や夫婦喧嘩ばっかりで、勉強に集中できない」
と漏らす子が実際にいました。
「家内安全」「夫婦円満」といった子どもが落ち着いて勉強できる環境づくりこそ、
志望校合格への第一歩といえるでしょう。

一方、進学塾などへ通っても成績が伸びない子もいます。
そういう子どもに共通しているのは、「基本的な生活習慣が乱れている」
「成績などで親にガミガミ言われる」といった傾向が強いこと。
まず勉強するためには、何より体力が必要。勉強する体力ですね。
それには栄養のバランスのとれた食事と、
何よりも規則正しい生活リズムが必要不可欠です。

次に大切なのは、勉強の仕方とフォローの仕方です。
せっかく頑張ってもほめてもらえず、悪いところばかり指摘されると、
やる気が損なわれてしまいます。
それは子どもに限らず、大人でも同様ですよね。
いかに子どものやる気を引き出すか。
これこそが「子どもが志望校に合格する親がやっていること」なのです。


やってほしいこと

□あれこれ言うよりも、まず子どもの話を聞く

□やればできると信じる気持ちを子どもに伝える

□新聞やニュースを見て、家庭で話題にする

□親自身が本を読んだり、勉強をするようにする

□「勉強しなさい」と言うよりも、勉強しやすい環境を作る

□クイズやパズルなど、知的な活動を好むようにする

□イライラした気持ちより、ニコニコした笑顔を意識

□親自身が好き嫌いを言わず、何事にもチャレンジする

□時間を守り、早寝早起きを心がける

□朝食は栄養のバランス、夕食は会話を重視

以上、皆さんは日常生活で以上のことをどれくらい意識しているでしょうか?
こちらは、「何個当てはまったからいい」という見方ではなく、
一つでも多くできることを増やすように心がけましょう。

「勉強しなさい!」と言うよりも、子どもが勉強する気になるような雰囲気づくり。
ぜひ心がけたいですよね。
たとえ勉強するつもりがあったとしても、誰かから「勉強しなさい」と言われると、
返ってやる気がなくなってしまうものなのは誰でも同じ。
日常生活で親や兄弟がテレビを見ているのに、自分(受験生)だけがテレビを見られず、
勉強しなければいけないというのは、それだけで「ストレス」にもなります。
受験生が勉強する時間帯は、家族もテレビを見るのを控えるなど、
家族ぐるみでの協力体制が必要です。
あるいは、受験生だけではなく「家族全員が勉強する時間をつくる」
などの工夫をしてみるのも名案ですね。

ほか、親として心がけたいことは子どもにはっきりとした「価値観」を伝えることです。
そのために、テレビや新聞のニュースを家庭での話題として取り上げるなど、
日々のコミュニケーションを意識してみましょう。