授業中 の きまり
1 授業の前に質問があれば受け付けます。
2 子供のときは、礼儀正しくしなさい。(ギリシアの教育より)
3 先生が説明をする時は、まず鉛筆を置き、背骨を伸ばして姿勢を正します。
そして聞くことに集中します。
説明の最中は、メモを取ったり、質問をしてはいけません。
他の生徒が説明の流れをつかめなくなる可能性があるからです。
先生もどこまで話したのかわからなくなる可能性もあります。
そんな事より、先生が説明する事に集中すればするほど、生徒の質問は耳に入りません。
その時の脳の状態によって聞こえたり聞こえなかったりします。
(例えば、勉強に集中しておれば、周りの雑音は一切耳に入りません。
また、一度に7人の人から話しかけられたら、脳はある人のみを選択して話を聞くことが可能です。
しかし、テープレコーダーのような機械は、そんな芸当はできません。全員の声を拾います。)
4 説明の後、質問を受け付けます。
不明な字はもちろん、少しでもあいまいな所があれば必ず聞いてください。
(聞くは一時の恥、聞かざるは一生の恥)
5 質問の説明の後に、黒板を写す時間を必ずとります。
このときにノートに記入してください。
数学の文章題は図を書いて考えよう
6 特に数学は、問題を見たら絵や図やグラフを書いてから、解く習慣を身につけてください。
面倒だといって書かない生徒は、易しい問題は、解けるが、難しくなると直ぐに限界が来ます。
人間の脳は、絵を理解する能力は約500万年かけて進化してきたが,
文字や数字は2000年ほどです。
算数ができるようになりたければ、まずは国語を勉強しろ。
「頭のいい子の育て方」 西村則康より
7 1次関数は、グラフを書かなくても解ける問題は多いが、
2次や3次関数になると、落とし穴が一杯出てきます。
特に最大値や最小値の問題は、必ずグラフを書こう。
関数の問題
(1)関数が通る座標が与えられたら (2)交点を求めたいとき
その座標の値(XとYの値)を、
与えられた関数式に
代入してもよいということである。
二つの関数式の連立方程式を解けばよい。
8 問題の解き方は、当然いくつかあります。
中学の問題レベルから、高3まで使用できるものまであります。
どれをとってもいいですが、高3まで使用できる方法を覚えてもらいたい。
9 計算は、最後の最後にやろう
小学校の計算が得意な生徒は、直ぐに暗算で計算をやってしまう傾向がありますが、
中学や高校の数学では、最初に計算をやってしまうと、解けない問題が多くなります。
例、数列、漸化式、特に規則性を求めるもの。
10 公式が一杯あって覚えにくいものは、図をマスターしよう。
例、三角関数は単位円をマスター。
11 計算は、なるべく頭ではなく、手で解こう
a 手で解く人
手が休むことなく常に動いている。
計算ミスがほとんどない。
手は確かに疲れる。
しかし、脳はあまり疲れないので、
もっと大切なところで
働いてもらうことが出来る

(自分の脳は大切に扱ってください)
b 頭で解く人
マイナスカッコと同類項の計算を同時にやるので、
脳が非常に疲れる
手はあま疲れないが、
本番の時ミスが多い。
それにミスをしたときどこで間違えたのかわからない。
大切な時に脳が疲れてしまって、
うまく働いてくれない
計算:  2x + 3y - (3x - 2y)
 = 2x + 3y - 3x + 2y
= -x + 5y
計算:  2x + 3y - (3x - 2y)

= -x + 5y
 因数分解: 2 x^2 -x -3
         2          -3  -3
         1            1  2
          =(2x - 3)(x + 1) 
因数分解:  2 x^2  -x  -3


           =(2x - 3)(x + 1) 
分数が出てきたら
(1)方程式 (2)式の計算
整数にして解く 通分する
方法・・・分母のL.C.M.(最小公倍数)を
両辺に掛ける。
(分母を揃える)
なぜ整数にするかというと、
われわれは、分数や少数より整数の方が、
見慣れているし、得意であるからだ。
つまり、得意な形にしてから解く。
高校入試には、
90%以上の確率
で出題されます。
英語の文章は区切ってみよう
(1)教科書の本文をまず書く。

(2)英文を意味のかたまりごとに、斜線を入れて区切ります。

(タイプ1) <S+V+O(C)> をひとかたまりとする。
    (例) I play baseball
/ very well.

(タイプ2) 前置詞の前で、区切る。
(前置詞・・・at,on,in,for,before,after,during,until,by,near,under,between,without,as,like等)
    (例) I live
/ in Imabari.

(タイプ3) To 不定詞の前で区切る。
    (例)  I am happy
/ to hear that.

(タイプ4) 接続詞の前で区切る。
(接続詞・・・and,but,or,that,when,if,because,before,after,until,since,while等)
    (例) It was raining
/ when I got up.

(タイプ5) 長い主語の場合は、主語で区切る。
    (例) The man washing the car
/ is my father.

(タイプ6) 長文の場合は、カンマやピリオド区切る。

(タイプ7)その他、自分で意味のかたまりだと思った所で区切る。


(3)文章の初めから、意味のかたまりごとに訳していきます。

(4)電子辞書を必ず前において、分からない単語が出てきたらどんどん引きます。
発音のよくわからないものは、発音記号も書いておきます。カタカナは使わない。
辞書を使用する場合は、必ずその単語をラインマーカーで引いておきます。
例文が書いてあれば必ず読んでその中で単語を覚えていきます。
苦労して、時間をかけないと脳は記憶してくれません。

(5)速読力が身につきます。
英語の語順は日本語の語順とは違います。
英語の語順を無視して「返り読み」をしていては、読解のスピードはいつまでたっても速くなりません。
英文の通りにできるだけ忠実に、前から意味を捉えていきます。
読解スピードが比較にならないくらい速くなります。

(6)作文力が身につきます。
フレーズリーディング(意味のまとまりごとに読む)をすることで、英語の語順のルールを体得することができます。
この方法を身につけると、読解だけではなく、英作文を書く場合にも、
日本語の語順に惑わされることなく、
正しい英文が書けるようになります。
 
答案が返ってきたらすること。(テストの花道より)
テストはお宝だ!
2013年度 テストの花道
まず、間違った問題を3つに分類します。
間違いタイプA:全くわからない
間違いタイプB:見たことがあるができない
間違いタイプC:ケアレスミス

次に、テスト直しのノートを用意し、間違えた問題文のコピーを貼ります。
間違いタイプAとBについては、教科書、問題集、解答を参考にもう一度解きます。
この時に、教訓を付箋に書きます。
付箋の色は
間違いタイプA:ピンク
間違いタイプB:黄色
間違いタイプC:青
この付箋を説いた問題の横に貼り付けます。
この作業を、中間・期末・実力テストの後に必ずする習慣をつけてください。
少しずつではあるが、力がついてくるのがわかるはずです。
テストはお宝だ!
2013年度 テストの花道
幸福論 国富論

『幸福論』(Essay on Happiness)は、古今東西の哲学者や思想家たちが
論じてきたテーマで、幸福の本質やそれを追求する方法についての
考察を示したものです。
有名な「幸福論」には、フランスの哲学者アランや
イギリスの哲学者ジョン・スチュアート・ミルのものがあり、
それぞれ異なる視点から幸福についての考えを深めています。

1. アランの『幸福論』

アラン(本名:エミール=オーギュスト・シャルティエ)は、
1930年に『幸福論』を発表しました。
彼は幸福は外的な状況や運によって左右されるものではなく、
内面的な態度によって決まると考えました。
主な内容としては次のような点が挙げられます。

幸福は自己の態度から生まれる: 幸福になるためには、
状況に左右されずに前向きであることが大事だと説きます。
日々の努力と習慣: 日常の習慣や思考のパターンを改善することで、
幸福は徐々に自分のものになるといいます。
自制と精神の平安: 感情に流されず、
自制することが幸福につながると考えました。

2. ジョン・スチュアート・ミルの『幸福論』

ミルは功利主義を提唱した哲学者であり、
彼の幸福論は「最大多数の最大幸福」の原則を基盤にしています。
ミルの『幸福論』は、幸福を人間の行動の究極の目的として捉え、
人間が持つ快楽の質と量に注目しています。

質の高い快楽の重視: 単に快楽の量だけではなく、
質の高い精神的な快楽が重要だと説きます。
たとえば、知識や友情などの精神的な喜びは、
身体的な快楽よりも幸福に寄与するとしました。

利己心と利他心の調和: 他者の幸福も尊重し、
他人のために生きることが自らの幸福にもつながると考えました。
これらの幸福論は、それぞれ異なるアプローチをとりながらも、
幸福は個人の内面的な態度や
他者との関わりの中に見出されると強調しています。
『国富論』(The Wealth of Nations)は、
アダム・スミスが1776年に発表した経済学の古典的著作で、
資本主義経済の原則や市場経済のメカニズムを
体系的に解説したものです。
この本の中で、スミスは人々が自己の利益を追求する
「見えざる手」によって市場が秩序を保つと説明し、
政府の過度な介入を控え、
市場に任せる「自由放任」の考え方を提唱しました。

主な内容としては、次のような要点があります。

分業の利益: 労働の分業が生産性を飛躍的に
向上させることを述べています。
スミスは、工場でのピン製造を例にとり、
分業によって各作業が専門化することで
効率が大きく向上する様子を示しています。

市場経済のメカニズム: 個人が自分の利益を
追求して行動すると、
その結果として社会全体に利益がもたらされると説明しました。
これは「見えざる手(Invisible Hand)」という比喩で
表現されています。

価値と価格の理論: 商品の価値は労働によって決まると考え、
商品の価値には「使用価値(その物自体が持つ有用性)」と
「交換価値(他の商品と交換する価値)」が
あると説明しています。

自由競争の重要性: 経済成長のためには、
企業や個人が自由に競争できる環境が重要だと考え、
政府の役割は防衛や司法、
公共事業に限定するべきだと論じました。

『国富論』は、経済学を体系化し、
のちの経済思想や政策に多大な影響を与えた作品で、
現代の資本主義の基盤となる重要な概念を
数多く含んでいます。
社会契約論 戦争論

『社会契約論』は、
フランスの啓蒙思想家ジャン=ジャック・ルソーに
よって1762年に発表された著作で、
近代民主主義の基礎となる政治哲学を
体系的に示した作品です。
この著作では、人間が自由で平等な状態を取り戻し、
正当な政治権力を成立させる方法を探求しています。
ルソーは、個人と国家の関係を「社会契約」と
いう概念を通じて説明しました。

主な内容は次のような点です。

自然状態と社会契約
ルソーによれば、人間は本来「自然状態」では自由で平等ですが、
社会や私有財産の発生によって不平等や抑圧が生まれました。
これを解決するために、人々は「社会契約」を結び、
個人の権利の一部を共同体に委ねることで、
集団的な意志(一般意志)によって統治されることに合意します。

一般意志と主権
ルソーは「一般意志(la volonté générale)」という概念を提唱し、
これは個々の利己的な欲求を超えた共同体全体の利益や
意志を意味します。
社会契約によって成立した国家は、
この一般意志に基づいて政治を行うべきであり、
主権は人民にあるとしました。

自由と服従
ルソーの社会契約論では、個人が社会契約に従うことは、
自らの自由を放棄することではなく、
むしろ一般意志に従うことにより
真の自由を実現することだと考えられています。
つまり、個人が一般意志に基づいて行動することで、
自身と共同体の両方が自由を享受できると述べています。

直接民主制
ルソーは代表制民主主義ではなく直接民主制を理想としました。
つまり、すべての市民が直接に意思決定に参加することで、
一般意志が最も正確に反映されると考えたのです。

ルソーの『社会契約論』は、
後のフランス革命や現代の民主主義思想に大きな影響を与え、
人民主権や法の支配といった
考え方の基盤を築きました。

『戦争論』(Vom Kriege)は、プロイセンの軍人で
軍事理論家のカール・フォン・クラウゼヴィッツが
1832年に遺した著作で、
戦争の本質や戦略について論じたものです。クラウゼヴィッツは、戦争が単なる暴力ではなく、政治の一部であり、目標を達成するための手段としての性格を持つと考えました。
この理論は軍事学だけでなく、
政治学や経済学にも多大な影響を与えています。

主な内容は次のような点です。

戦争は政治の延長である
クラウゼヴィッツの有名な命題「戦争は他の手段を
もってする政治の延長である」によって、
戦争は単に軍事的な活動にとどまらず、
国家の政治的な意図を実現するための
手段であると説きました。
つまり、戦争の目的は勝利そのものではなく、
政治的な目標達成にあります。

摩擦(Friktion)と不確実性
戦争では計画通りに進まない「摩擦」が常に発生し、
これが戦闘を困難にする要因になります。
また、戦場には不確実性や偶然が伴うため、
予測通りに事が運ぶとは限りません。
クラウゼヴィッツは、これらの摩擦や不確実性に対応するため、
指揮官には柔軟な思考と判断力が求められると考えました。

重心(Schwerpunkt)
戦争の中で最も重要な敵の「重心」を特定し、
これを攻撃することが戦略の要点であるとしました。
重心は敵の力の源や重要な戦略的拠点であり、
これを的確に見極めて打撃を加えることが
勝利への近道となります。

限定戦争と絶対戦争
クラウゼヴィッツは戦争の形態を「限定戦争」と
「絶対戦争」に分類しました。
限定戦争は特定の目標を持ち、手段を制限した戦争であり、
絶対戦争は理論上すべての手段を用いた徹底的な戦争です。
ただし、現実の戦争はさまざまな制約や
政治的な要因によって完全な絶対戦争には
ならないと述べています。

天才的な指揮官
戦争における理想の指揮官は、摩擦や不確実性を乗り越え、
創造的な判断力や冷静な決断力を発揮できる
「軍事的天才」とされます。
これは理論だけでは養われず、
実戦の経験から培われる資質です。

『戦争論』は、戦争を理性的に分析し、
その本質を理解することで、
いかにして政治的な目標を達成するかを
考えるための理論書であり、
戦略や軍事理論の基礎として
多くの分野に影響を与え続けています。
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