(10) | 睡眠について | ![]() |
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睡眠時間はちゃんと確保しよう。 睡眠不足だと、記憶力が低下する。 夜が遅い生徒は何事もだらだらとしていて、 その日の内にやらないといけない、宿題等が残っているからである。 能率よく片付けて早く寝よう。 夜寝ている時は、意識がないから 脳も休んでいるのではないかと思ってはいないだろうか? そんな事は、ないのだ。現に脳の酸素消費量は、 昼間と殆ど同じなのだそうだ。 では何をやっているかと言えば、 脳のエントロピーを下げているのである。 これは、脳の中のデータ(情報)が昼間の間にゴチャゴチャになったのを 秩序正しく整理しているのである。(養老孟司) 私たちは、勉強をする時まず机の上を整理してからでないと 能率よく学習できないことを知っているでしょう。 脳は、睡眠中に自動的に頭の中を整理してくれているのです。 そして睡眠中、体は何をしているかを言えば、 細胞を増やしたり、体の部品を取り替えているのです。 つまり、寝ている間に君たち若い人は、成長しているのです。 やはり、寝る子は、育つのです。 学習の90%以上は暗記力によって積み上げられる。 睡眠不足は記憶力に大打撃を与え、 正常時の20分の1(5%)以下しか記憶力は機能しない。 (一方、睡眠不足による思考力の低下は微々たるものらしい) 十分な睡眠を確保している時の頭は20倍の記憶機能を発揮する。 睡眠不足は、確実に、ストレスと疲労を増幅する。 偏差値70以上に達する生徒の8割は、 毎日8時間以上の睡眠を確保している。 つまり、伸びる奴ほど、よく眠るという法則が、 学習者の99%以上に適合する。 上位生は、毎日必ず、長く深い睡眠を確保している。 勉強中、眠くなったら5分間でも目を閉じて休もう。 快眠によって脳は活性化する。 快眠のための食事は、朝昼食は高たんぱく質(ノルアドレナリン)を、 夕食は高炭水化物(メラトニン)を食べること。 |
![]() 「エントロピーが増大」 これは、自然界の大法則である。 つまり自然界は、 「秩序→無秩序」に進む。 ということである。 勉強をする時は、まず 机の上を整理整頓します。 これは、秩序ある状態です。 しかし、勉強を続けると次第に 机の上は、色々な参考書や ノートでゴチャゴチャになります。 これは、無秩序の状態です。 これが自然界の常識です。 元の秩序ある状態にするには、 エネルギーが必要です。 他に、水の中に砂糖や食塩を 入れるとそのうちに、濃度が 均一になります。 これらも同じ現象です。 |
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(11) | 試験中における心得 | |||
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答案を書くときは、1番からする必要はない。 氏名を書いたら、全ての問題を数秒で見よう。 そして、分かる問題から取り組もう。 問題を見るなり、素早くどのような難易度の問題からできているかを、 識別し最難問と第二の難問を後回しにするように、 取り組む順番を決める。 これは平素からトレーニングを積んでおかなくてはいけない。 答案を書くときは、常に時間短縮の方法を意識しよう。 基本的な問題は絶対に落とすな。難問はみんな間違えるのだ。合否には関係ない。 答案はなるべく速く書く。 普段から速く、美しく書く訓練をしておこう。 問題をよく読もう。 化学式で答えるのか。 物質名で答えるのか。 記号で答えるのか。 問題に行き詰まったら、頻雑に左手の指先と首を動かせ。 右脳が活性される。 勿論、頭の中に解くための知識が存在していなければ意味はないが。 迷ったら最初の直感にかけろ。 問題が解らないのは、「読むこと」が足りない場合が多い。 例え解らなくても、空欄にはしないでおこう。 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」 そして落ち着いたところでもう一度よく読もう。 マークシートの場合、答案用紙は汚さないようにしよう。 試験前に集中して取り組めば、 この問題については、 教科書の何ページの何行目あたりに出ていたという様子が、 脳裏に浮かぶはず。 試験中はもがいてあがいて、最後の1秒まで格闘すること。 試験中は最後の1秒まで、あきらめない。 自分の中にある色々な力を全部出しきる。 鉛筆はちゃんと削っていこう。 けちけちしないで、一問ごとに新しいのと取りかえるぐらい 鉛筆を持っていこう。 HBより薄い鉛筆は使わない。 採点者は目も遠くなった年配の先生かもしれない。 試験前日の睡眠はちゃんととる。 睡眠不足では覚えたはずの知識も思い出せない。 |
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(12) | 試験後における心得 | |||
試験の後、一つ一つの問題に対して、 合っているのか間違っているのか言える生徒は、 点数は悪くても実力がある。 試験の後、出た問題を全て書ける生徒は、 集中力のある生徒である。 この生徒は必ず伸びる。 試験の後、一つ一つの問題について反省できる生徒は必ず伸びる。 中間・期末・実力等のテスト用紙・解答用紙は自分で直してから必ず整理して保管をする。 当然ながら、間違えた問題が自分の弱点である。 間違えた問題は誰でも見たくないものである。 そのまま隠してしまったら、成績は絶対に上がらない。 間違えた問題を重点的に勉強して克服すること。 こうして弱点をつぶすことが受験勉強である。 自分のできないところを見つけるのは、 自分の仕事である。 試験で間違った問題を、2回でも3回でもやって、確実に押さえる。 できるところを何度もするのは、時間の無駄である。 受験勉強とはできないところを一つ一つ、つぶしていく作業である。 |
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(13) | 受験3ヶ月前における準備と心得 | |||
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受験3ヶ月前になったら、勉強を朝型に切り替えよう。 受験前になってじたばたするな。 すでにサイコロは振られているのだ。 今までの努力が結果になって出る日が来たのである。 それを思い悩むにはくだらないことなのだ。 いつもの自分で、マイペースでがんばろう。 受験前1週間になったら、もう新しい問題は解かないようにしよう。 自信をなくすだけである。 今までにやった、中間・期末・実力テストを もう一度答えを見ながら、 片っ端から見てみよう。 最低3回は見よう。 3年間に解いた、この問題の中から 必ず入試問題が出るはずだと信じよう。 受験前日に、まだやり残している問題をする受験生がいる。 これでは、点数が稼げない。 なぜなら、既にやった問題なら1時間に100問ぐらいは目を通して、 再確認できるが、新しい問題だと2〜5問程度しか、 できないからだ。 受験当日に体調を崩すのが一番残念である。 発熱、腹痛、頭痛、下痢が多い。 恐いのは前日に風邪をひくこと。 前日は夜更かししないで、暖かくして早めに寝る。 スベリ止めをなめるな。なめられるだけである。 当日、受験票を忘れる受験生が必ずいる。 受付に届け出ればいい。 受験番号も手帳に書いておこう。 勉強の疲れは運動で、運動の疲れは風呂でとる。 運動不足だと受験勉強は夜型に引きずり込まれる。 慢性的睡眠不足だと受験は失敗する。 「四当五落」に騙されるべからず。 (1%未満の生徒にしか通用しない。) 必要最低、睡眠時間を厳守せよ。 午前零時を過ぎて受験勉強を続けない。 右脳は午前零時以降、活動が大きく鈍る。 都会の学校を受験する生徒は、 タクシーを使うと交通渋滞に合うことがある。 早めに家を出て、タクシーを利用しないこと。 電車と自分の足で歩くことが一番確実である。 交通機関のラッシュは8時30分から9時30分である。 時間には遅れないようにしよう。 15分くらい前に会場に入り、 着席して気分を落ち着かせるくらい余裕が欲しい。 試験会場が知らない土地にある場合は、 前日に一度会場に行ってみること。 受験当日の朝食は消化の良いものを軽くとろう。 会場で目を回すものがいる。 すべてに余裕をもって試験に臨まないとリラックスできない。 寒いのは校舎の外で受付を待つ間である。 暖かい防寒コートがいる。 おしゃれをして薄着で行く者は、戦う前に敗者である。 寒さは血の巡りを悪くする。 入試の試験会場には携帯用カイロを持参せよ。 教室に暖房がある場合もある。 そのときはすぐに防寒コートが脱げる体制も必要。 試験は朝が早いから寒い。 マフラーと手袋はいる。 マフラーは膝にかけたり、座布団代わりにもなる。 それに靴下と肌着は新しいのにしておこう。 古いのは洗濯しても暖かさはない。 |
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(14) | 試験場において | |||
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「彼も人なり、我も人なり。」 受験仲間の顔を見ると、顔によって偉そうに見えることがある。 「あいつは偉そうだ」と思ったらダメ。 そんなばかなことはない。 みんな同じだ。 隣の受験生も自分を見て同じことを考えているのだ。 君だけが悩むことはない。 試験会場に入ったら、周囲の受験生を観察せよ。 倍率を考え、顔つきから落ちる生徒を決める。 休憩時間には必ずトイレに行こう。 座っているより、血液の流れもよくなる。 誰だって試験場ではあがるものだ。 「俺はあがらなかった」というのは嘘である。 適当にあがって、その上で少しでもリラックスできた者が勝つ。 入試であがらないためには、 試験開始の直前までガムを噛むのも効果がある。 試験会場に入って着席したら、目を閉じて、深呼吸せよ。 後は、一生大魔神is hiding behind you. So安心せよ! 深呼吸のコツは、息を吐き尽くすところにあり。 |
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(15) | 面接によく出る質問 | |||
1 自分の性格。 2 中学生活の思い出。 3 併願校について。 4 家族構成について及び状況。 5 得意科目、不得意科目。 6 クラブ活動・部活動について。 7 高校でしたいこと。 8 趣味・特技。 9 将来の希望。 10 志望の動機 |
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面接完全攻略 | 出典:Gakken | |||
(16) | 小論文のテーマについて | |||
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小論文(大学入試)のテーマは、 それぞれの学部の専門に応じて、 1情報、2環境、 3国際社会、4福祉、 5科学技術、6教育、 7医療、8政治経済、 9人間関係、10自己存在 など、現代社会が抱える問題 のすべてである。 小論文を書くためには、 問題意識を持って、広く社会を観察し、 自己を含めた人間分析をしながら、 解決・改善への方向性のある独自の意見を 示さなければならない。 その意見には、 読み手を納得させる 具体的で客観的な論証が要求される。 論理的な文章構成力、 表現力も不可欠である。 |
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(17) | その他 | |||
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「人間に天才などといふものはない。 99%は汗の結晶である。」(エジソン) 水泳の世界的選手になるためには、 真冬でも氷を割って水に飛び込み、 毎日8時間の練習を続けるという。 オリンピックで優勝し金メダルを獲得した陰には、 このような毎日の血の出るような努力があったのである。 そしてこの選手がインタビューで 「何が今までで一番苦しかったか」と質問されたとき、 「自分自身に勝つことだった。 毎日が自分との闘いだった」 というのが彼の答えであった。 後になって、「ああ、あの時もっと勉強していたらなあ」と、 悔やむのが一番つまらない。 スポーツで優勝するチームは、 他のチームより何が違うのか。 運動能力やテクニックはどのチームも似たり寄ったりなのだ。 違いは精神力である。 「夏休み1日も休まず練習したのだから、 こんなチームに負けるはずは無い」。 受験も同じである。 頭はみんな似たり寄ったりで、どんぐりの背比べである。 合否はたった1点の差で決まる。 違いは「自分は、夏休みは、みんなより1時間は多く勉強をがんばった。 絶対合格できるはずだ!」と、 自信をもって言えるかどうかである。 苦労しているのは君だけではない。 一度でいいから自分の流した汗の海を 泳いでみたいと思いませんか。 毎年必ず、入試前に絶対確実だと思われている生徒の中から、 何人かは受からない。 試験本番のときに学力のピークをもっていけなかったのか、 体調をくずしたかのどちらかである。 そんな、実力と関係ないところで失敗するのだけは避けよう。 不合格の生徒を家庭訪問すると、 ほとんどの生徒は寝込んでしまって出てきてくれない。 人生で最初の挫折感をあじわったのです。 自分のプライドも崩れてしまうのである。 合格した生徒とは、天国と地獄の違いです。 不合格の生徒はみんな 「受験勉強に対しての考えがアマカッた!」と、 初めて蒲団の中で、 塩っぱい味と共に、実感するものである。 心が変われば態度が変わる。 態度が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。 人格が変われば人生が変わる。(アミエルの日記) 何も咲かない寒い日は、 下へ下へと根を伸ばせ。 やがて大きな花が咲く。 |
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