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<7/8> 全国には柔道をしている女子選手がたくさんいる。今日もいろいろな理由で柔道部に入ってきていると思う。田村亮子選手のように強くなりたいと思う生徒は勿論、友人と一緒に練習ができるからとか、ダイエットにいいからとか、いろいろあるだろう。私の塾には空手を習っている生徒もいるが、おとなしくて上品なやさしい生徒である。柔道や空手をしていることを紹介すると、みんなかっこいいと言う。外見からはとても強いというイメージは全く感じられない。親の立場からすると、我が子の体が弱かったり、小さくてみんなからいじめられそうだと思ったりしたら、「いじめなどに負けず、強くてたくましい子に育ってほしい」と願うのは当然だと思う。そんなときには柔道や空手を習わせたいと思う親は、かなりいると思う。確かに、オリンピックやプロを目指して練習する生徒はいるだろう。しかし現在では「健康としてのスポーツ」を楽しむという生徒も増えてきているのではないか。「生涯スポーツ」とも言われているように、人生をよりよく、かつ長くエンジョイする為には健康が第一であり、その為にはスポーツが不可欠である。つまり、技術・技量のレベルの高低をそんなに問わずに健康を維持し、スポーツを楽しむ。このような生徒が増えてきているのが今の時代ではないだろうか。 |

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柔道の強い生徒は絞め技を特に恐いとは思わないだろう。自分には掛からないからだ。しかし、体の小さな生徒には、落とされる仲間を何度も見ていると、自分もそのうちに落とされるのではないかという恐怖をひしひしと感じてくると思う。そしてそう感じる生徒が、柔道部員の中に増えてきているのが現状ではないだろうか。柔道の中に絞め技というのがあることを知って入部する生徒が果たしてどれくらいいるだろうか。特に、体重の軽い女子選手は絞め落とされる覚悟はできているのだろうか。力が弱く首が細い女子は簡単に首が絞まってしまうのである。いったん締まってしまうとまず抜け出せないとも聞いた。そして少なくともこの地域では女子柔道部員の4人に1人が絞め落とされ失神しているが、こんな事実を果たしてどのくらいの両親が知っているのだろうか。私は、17年間学校教育現場にいて、剣道の顧問も経験したが、柔道の世界で絞め落とされている生徒がこんなにいるとは夢にも思わなかった。 |
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確かにスポーツに危険はつきものである。野球にもデッドボールがある。危険球を投げれば投手は即退場である。テレビで何度も見ているので、その危険性はみんな知っている。私は柔道の締め落とされるシーンをどんどんテレビ放映してはどうかと思う。なぜなら、柔道の絞め技について国民のほとんどが知らないと思うからである。そして失神シーンを見るのは興味があると思う。映画やドラマの役者の演技ではないのだ。視聴率はたちまち上がるだろう。柔道の宣伝、普及にもつながるし、自分の子供が絞め落とされても、気が動転し、慌てふためく父母もいなくなるだろう。当然強い人しか集まらないから、日本の柔道界も更に強くなるということである。そしてみんなが、「絞め技」について、なるほどこんな技なのか、特に危険だとも思わないし自分の子供が絞められても、目に見えるほど脳に障害が残るわけでもないだろう。これぐらいの技はいいのではないかと納得するのであれば、私はこれ以上申し上げることは何もない。<7/8> |
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